
大阪の社会福祉法人が、インスタグラムを広報活動に取り入れたところ
“映える” 状況が起き始めた。今やコミュニケーションツールの主流となったインスタグラム。人材不足に悩む福祉業界で救世主になる可能性を秘めている。
福祉業界の人材不足は深刻だ。2018年11月の職業安定業務統計によると、有効求人倍率は介護サービス人材で4.3倍と高く、人材獲得競争は年々激しさを増している。
晋栄福祉会は、去年から各施設のホームページの刷新に取り組んだ。表示をスマホ対応にし、ツイッターやインスタグラムなどのSNSを導入。就職フェアなどで興味を持ってくれた学生が、施設訪問をしなくても動画などで手軽に、職場の雰囲気を知る機会を増やすことを狙った。成果は各施設で現れた。
結果、介護福祉士などのスタッフ50人が短期間で集まった。新規採用者の約8割がインスタグラムをチェックし、3割がウェブサイト経由でエントリー。若い職員は楽しんでインスタ投稿に協力している。