対応事例紹介

本人が絶食に… 入居を年明けにして良かったのか

要介護3 70代 男性 小脳変性症

ご本人様を担当されているケアマネジャー様よりご相談いただきました。

私たち愛住まいるは家族に会い、希望や想いを伺いました。

ご相談のきっかけ

病院へ入院中のご本人様。小脳変性症を患っておりました。ADLも低下し、自宅へ戻ることは難しい状態のため、老人ホーム・介護施設へ入居することを検討していました。

実はこの方…愛住まいるの相談員がデイサービスで働いていた頃の利用者でした。

ご家族様の想い

私たち愛住まいるは家族に会い、希望や想いを伺いました。
家族は「本人らしく、穏やかに過ごすことができるところ」「なるべく費用的な負担が少ない施設」を希望されました。

本当にこれで良かったのかな… 相談員の葛藤

伺った希望に沿いつつ、小脳変性症の増悪の可能性も考え、医療的な対応が得意なナーシングホームを提案しました。
「これだけ費用が安くて、看護師が24時間いらっしゃるのは安心だわ」とその場で見学を希望されました。
実際に見学をしたところ、施設の温かい 穏やかな雰囲気をとても気に入ってくださり、入居のお申込みをされました。
この時は年末ということもあり「家族みんなで過ごすのは今年で最後になるかもしれない。だからこそみんなで、自宅で過ごしたい」という家族の強い想いがありました。
そこで、入居は年明けで調整しました。
年明け、奥様より「年末年始は自宅でお餅やうどんを食べながら、みんなで楽しく過ごすことができました。」という報告とともに「実は…誤嚥性肺炎を起こして入院してしまったんです。」という連絡を受けました。
幸いにも治療をして誤嚥性肺炎は治りましたが、その後絶食の状態となってしまいました。

愛住まいる相談員の頭の中には、かつてデイサービスに通っていたころのレクリエーションに笑顔で参加するご本人様の姿、リハビリに一生懸命取り組む姿が思い浮かびました。
「年末に入居を進めていれば、また元気な姿を見られたのではないだろうか…。」家族、ご本人様の想いを優先的に考えて行動した結果、ご本人様が苦しい思いをすることになってしまい、施設探しのプロとして判断は間違っていたのではないか‥。と葛藤を抱えます。

ご入居後

その後なんとか状態が安定し、無事に退院、施設へ入居となりました。 
葛藤を抱えながらも、愛住まいる相談員は入居に立ち会いました。久しぶりにお会いするご本人様は、デイサービスにいた頃の姿とは変わってしまっていましたが、愛住まいる相談員のことを覚えていてくださり、デイサービスでのレクリエーションの思い出を一緒に振り返ることができました。 

入居から数日経過したご本人様の様子を家族に尋ねると「絶食の状態からゼリーを2個食べられるようになりました!」「人の温かみに触れて、たくさん声をかけてもらって生活しているからなのか、回復してきているみたい」「この施設に入居できてよかった!」と嬉しい言葉をくださいました。 

愛住まいるでは、ご本人様、家族の想いを尊重しつつ、施設探しのプロとして様々な可能性を考え、より良い決断ができるよう入居までの道のりをサポートいたします。 ​

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